初めまして新人です。
今回のトピックスを担当させていただく僕は、今年の四月に「㈱柏屋」に入社しました。
三ヶ月の研修期間を経て、先日めでたく正社員として認めていただくことが出来ました。といっても、研修生→見習いにランクアップしただけなんですけどね。
千里の道も一歩から、富士山で言うところの裾野どころか、まだ横浜辺りだと思います。
今日は僕が初めに習った「胴の磨き」についてお話しようと思います。
これは文字通り、皮や棹を付ける前の枠組みの同を磨く作業です。
初めにヤスリをかけて下地を作ります。
この時に使うヤスリは棒状のものと紙ヤスリの二種類です。棒ヤスリで粗く削った後に紙ヤスリでならすことで表面がサラサラで綺麗になります。
次に専用の砥石を使って表面を磨いていきます。
まず、青砥と呼ばれる目の粗い砥石をかけ、さらに合わせ砥と呼ばれる目の細かい砥石かけます。
この時点でかなりツルツルな表面になりますが、さらに先があります。まず、プラスチックのヘラで表面をならし、油を塗り、ツヤ出し粉をかけて手で磨きをかけます。
根気良く磨くことで鏡面に近いところまで仕上げることが出来ます。
この後、漆を塗ってもう一度手で磨いてツヤを出し、仕上げます。完成度を確かめるために、電球にかざして写り込みを見ます。仕上がりが良いと電球がはっきりと見えるようになります。
以上が、これまでに僕が学び、取り組んだ作業の簡単な説明です。
これからは「作る」だけではなく「弾く」ことにも取り組んでいきたいと思っています。
まだまだ未熟者ですが、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。