日本語には和楽器を用いた表現、語句がたくさんあります。
よく耳にするものから、あまり馴染みのないもの 様々ありますが、今回はいくつかご紹介したいと思います。
「三味線を弾く」
相手の話に調子を合わせる。また適当なことを言ってはぐらかし、相手に真意を悟らせない。
「三味線草」
春の七草でもあるナズナの異名。ぺんぺん草。
「琴線に触れる」
感動して共鳴すること。
「琴棋書画」(きんきしょが)
琴と碁と書と画。昔中国で四芸と呼ばれ、尊ばれた余技。
「琴瑟相和す」きんしつあいわす)
大琴との合奏の音がよくあうことから、夫婦仲の良いたとえ。
「太鼓のような判を押す」
いわゆる「太鼓判を押す」ですね。絶対に間違いのないことを保証する。
「太鼓も撥の当たり様」
やり方によって相手の応じ方も違うことのたとえ。
「太鼓を叩く(持つ)」
相手や他人の話に調子を合わせる。あいづちを打ち、へつらって人の機嫌を取る、迎合する。
「笛吹けど踊らず」
手を尽くして誘い勧めても人がそれに応じない。
参考 講談社 日本語大辞典